犬の訓練校について

【A SCHOOL FOR TABUI  「TABUI」のための学校】
アルバ市のはずれにロッディ(Roddi)村があります。
ロッディでは1880年から、モンキエーロ(Monchiero:地名)の家族がトリュフハンティング犬養成学校を代々経営してきました。この養成学校はプライベートな組織としてスタートしましたが、1935年に公的なものになりました。
バロー(Barot)を名乗る系譜の初代であるアントニオ・モンキエーロ(バロー1世)は賢くて、農村の四方八方について熟知しており屋外での活動に熱心でした。狩猟、釣り、野生食物収集、特にキノコとトリュフについて力を入れていました。

ポレンツォ城
ポレンツォ城

アントニオ(バロー1世)は、収穫した食材をポレンツォ城のシェフに販売していました。ポレンツォ城はサヴォイア王家の住居であり、たまにカルロアルベルトの後継者、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世とウンベルト1世が訪問しました。
アントニオ(バロー1世)は犬を訓練をするために必要な才能を自覚しており、自分で犬のための学校を立ち上げるというアイデアを持っていました。

現在、この犬の訓練校では2~3週間で集中訓練をするコースを控えめな料金で行っています。
犬の訓練は屋外で行われます。まず学校の中庭で。まずはトリュフの香りを覚えることからスタートします。ボールやぼろ布に強い芳香物質を浸して、これで遊ぶことをします。過去には、子犬を数日間食事を与えずに訓練するという方法が採られていましたが、このようなかわいそうな方法は現在では許されていません。
続いて、タナロ川周辺の岩の多くて樹木が茂った場所につれて行きます。トリュフのかけらをだんだんと深く埋めてトレーニングを進めます。
最も有望な犬は、大学院課程のような訓練を受けることができます。観光客向けのトリュフハントの真似事をするアクティヴィティの役割を担うということがあります。観光客はイタリア国外からの来訪者がほとんどで、犬たちがトリュフを漁る様子を追いかけて大いに楽しんでいる様子です。
訓練された犬は、何千ユーロもの価値があります。