黒トリュフと白トリュフの比較

白トリュフと黒トリュフ
白トリュフと黒トリュフ

伝統的に黒トリュフ、つまりTuber MelanosporumVitt.を料理に使用するのはイタリア中部です。
黒トリュフは加熱調理に適しています。それは脂肪や熱を加えるとより香りがよくなるからです。生でも食すことが出来、なんにでも使える便利な食材です。どんな料理にも合うので地方の習慣で黒トリュフはスターターとして、プリモ、セコンドで色々な形でサーブされています。ミンチにして茸と合わせ、EXVオリーブオイルをかけ、焼いたクロスティーニの上に載せたり、オイルや塩で香り高いパスタソースを作ったり、スライスして肉と一緒に過熱したり、他の食材とあわせて詰め物などにしても美味しく召し上がれます。黒トリュフは特にフランスで有名です。かの有名なペリゴールの黒トリュフは19世紀から栽培がスタートし、すばらしい成功をしています。今日市場で売られるほとんど全てのペリゴールトリュフはトリュフ畑で栽培されたものです。トリュフは色々な料理で、その良さを醸し出します。細かくして卵の上に。A la coque or poche。ジャガイモ、にんじん、アーティチョーク、セロリなどの野菜の上に。フランス料理や世界の様々な料理にも使用されます。

白トリュフ(Tuber Magnatum Pico)は生で食されるものです。
ただひとつの例外があり、それはMarco Guarnaschelli Gotti (Grande Enciclopedia Illustrata della Gastronomia)のレポートの中にある Tegamino alla Lodigianaです(もしくはalla parmigiana。使用するチーズの違いで名前が変わります。(Grana LodigianoとかParmigiano Reggiano)。しかしながら近年は、「あまりに高いのでめったに出会えませんが」と。オーブンで丸ごと焼くトリュフの価格も含めたらかなりのものです。これはもともとパヴィアとピアチェンザの間を流れるポー川の流域の料理で、それが食されていたのはポー川の向こう側のパヴェーゼとピアチェンザの丘で豊富に最高級の白トリュフが採れた頃です。
今日とは違って当時は市場に流通していなかったため比較的手軽に購入できました。
それに使用されるチーズは伝統的にGrana Lodigiano。
このような特殊な例を除いて、白トリュフの使用法のお約束は、そのまま加熱せずに特別なスライサーで薄くスライスして味の強くない料理に使用することです。
そうすることで、白トリュフの複雑で濃い、その圧倒される香りを最大限に楽しむことが出来ます。平均して一皿に10g。けれど充分熟している場合は7-8gで十分でしょう。バターで調理された卵、また生の牛肉、フォンデュータ、タヤリン、普通のリゾットなどに使用するのが、この「台所のダイアモンド」とも言うべきトリュフのよいところを最高に引き出す伝統的なピエモンテの料理として挙げられます。